☆IRAFタスクメモ(オプションがいろいろあるがそれは省いた。)
・cl・・・起動コマンド。必ずlogin.clがあるディレクトリで行うこと。
・?・・・現在使えるpackage一覧が出てくる。
・help タスク名・・・タスクの説明
・ref "キーワード"・・・適当なキーワードを持つタスクを検索してくれる。
例えば
ecl> ref statistic
と打つと
searching the help database...
(Type "help statistics opt=sys" for more information about the `statistics' [statistics]
Menu for the package stsdas.analysis.statistics: [statistics]
[statistics]
bevington - P.R. Bevington's statistical analysis package [math]
bhkmethod - Compute the generalized Kendall's tau correlation coefficient. [statistics]
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といった感じ
・imhe ファイル名 ・・・fitsファイルのヘッダの一部が見れる。
・imhe ファイル名 l+ | more・・・ヘッダが全部見れる。
・!ds9 &・・・ds9をIRAF上から起動させる。
・display ファイル名・・・ds9でfitsファイルを表示。
・imstat ファイル名・・・fitsファイルの統計データの表示。
・epar タスク名・・・タスクのパラメータを見せていじらせてくれる(便利!)
cl> epar imstat
I R A F
Image Reduction and Analysis Facility
PACKAGE = imutil
TASK = imstatistics
images = new1222even.fits,new1222even+.fits List of input images
(fields = max,min,mean) Fields to be printed
(lower = INDEF) Lower limit for pixel values
(upper = INDEF) Upper limit for pixel values
(nclip = 5) Number of clipping iterations
(lsigma = 3.) Lower side clipping factor in sigma
(usigma = 3.) Upper side clipping factor in sigma
(binwidt= 0.1) Bin width of histogram in sigma
(format = no) Format output and print column labels ?
(cache = no) Cache image in memory ?
(mode = ql)
「:go」と打つと実行。「:q」で保存して終了。「:q!」で保存せず終了。
・unlearn "タスク名"・・・eparでいじったタスクパラメータをデフォルト値に戻す。
・imcopy ファイル名 新しいファイル名・・・imageコピー
・imarith ファイル1 演算子 ファイル2・・・ファイル1とファイル2の四則演算(+,-,*,/)
・xyxymatch・・・二つの画像ファイルから同一天体を探して対応表作ってくれる。
・geomap・・・xyxymatchの対応表から変換規則を算出してくれる。
・geotran・・・geomapの変換規則に従って、画像1に位置合わせするように画像2を変形してくれる。
・cl< hoge.cl・・・clスクリプトの実行
・rtext・・・テキストファイル→fitsファイル形式に変換
・mkpattern・・・新しいfitsファイルを作れる。パッケージはartdata
・phist・・・等級bin毎の天体数を弾き出す
・gauss・・・任意のガウス関数で画像をconvolveする
・imexam・・・ds9画面上で色々な情報引き出せるタスク
(カーソルを目標天体に合わせて"e")→等輝度線の表示
(カーソルを目標天体に合わせて"a")→FWHMなどが見れる
(カーソルを目標天体に合わせて"l")→カーソルのあるlineにおける断面図(横軸にx=column,縦軸にcountのグラフ)を表示
(カーソルを目標天体に合わせて"c")→カーソルのあるcolumnにおける断面図(横軸にy=line,縦軸にcountのグラフ)を表示
(カーソルを目標天体に合わせて"r")→動径方向の輝度profileを表示してくれる。fitting具合が見れる。
(カーソルを目標天体に合わせて"m")→カーソル付近のピクセル使った統計を表示
("q")→imexamモード抜ける
imexamについていじりたい場合→"epar imexam"など
・implot 画像・・・二次元画像のあるline(デフォルトだとセンター)でのprofile(横軸にcolumn,縦軸にcount)を表示
(カーソルを任意の場所に合わせて"c")→その場所のcolumn=xでのprofileに変更
(カーソルを任意の場所に合わせて"l")→その場所のline=yでのprofileに変更
(:y 数字1 数字2)→yの範囲を数字1から数字2までに変更
・mkscript・・・clスクリプトをつくるタスク
・hedit・・・ヘッダーを編集するタスク
・blkavg・・・画像サイズを小さくできる。[1:3000,1:3000]→[1:1000,1:1000]とか
・magnify・・・blkavgの逆に画像サイズを拡大できる
(宇宙線検出)
・craverage・・・宇宙線検出。周りのpixelに対してカウントが高いpixelを宇宙線とみなしてマスクファイル(.pl)作成してくれる。
・fixpix・・・craverageなどで作成したバッドピクセルマスクを読み込んで、バッドピクセル部を周りのpixelで補完する。Y軸方向だけで補完(分光時など)ということもできる。
・L.A.Cosmicのサイトに精度のいい宇宙線除去ソフト:lacos_im.cl,lacos_spec(分光用)もある
1,http://www.astro.yale.edu/dokkum/lacosmic/からIRAF用のソフトウェアをダウンロード。
2,login.clの書き換え。最後に
task lacos_im=/home/(自分がlacos_imを置いたディレクトリ)/lacos_im.cl
task lacos_spec=/home/(自分がlacos_specを置いたディレクトリ)/lacos_spec.cl
keep
を加える。
3,実行例
ecl> lacos_im input.fits output.fits mask.pl
=> これでinput.fitsから宇宙線除去を行った画像output.fitsと検出した宇宙線のマスク画像mask.plが出来上がる。その他のパラメータはgain=3,readn=10,verbose=noなどで問題ないらしい。
[撮像の際に特有なタスク]
(WCS貼り付け)
irafでやるなら、複数天体の「x,y,ra,dec」の対応リストを作りccmapとccsetwcsというタスクを使う。
・ccmap 天体対応リスト 出力ファイル名 images=WCS貼り付けたい画像 xcol=天体リストの中でxが入った列 ycol=y lngcol=ra latcol=dec xxorder=関数フィッティングの次数(xx) xyorder=xy次数 yxorder=yx次数 yyorder=yy次数 inter-・・・天体対応リストから(x,y)=>(Ra,Dec)の変換規則をつくり出力してくれる。
・ccsetwcs WCS貼る画像 ccmapで作った変換規則ファイル 出力画像(WCS貼る画像)・・・画像のheaderにWCSを書き込む
irafを使わなくても、WCStoolを使う方法もある。詳しく書くことは避けるが、linux端末上で
$ imwcs -v -w -h 200 -c ub1 -q irst WCSはりたい画像
とうつだけで全て全自動で行ってくれたりする。
使う天体リストをこちらから指定したり全自動じゃなくすることも可能
[分光の際に特有なタスク]
(wavelength-calibration)
・identify インプット画像 coodli=既知の輝線リスト・・・二次元スペクトルのうちあるcolumn(またはline)だけの一次元スペクトルを考える。そのスペクトルの輝線とcoodliで指定した既知の輝線リストから「ピクセル→波長」の変換関係式λ=f(pixel)をつくる。パッケージはtwodspec.longslit
↓
・reidentify リファレンス インプット画像・・・リファレンス=identifyで作ったあるcolumn(line)x1での変換式λ=f(pixel,x1)を参考にいろんなcolumn(line)x2,x3,x4,・・・でidentifyを行い、λ=f(pixel,xi)を複数作る。
↓
・fitcoord インプット・・・インプット=reidentifyの結果(多数の一次元フィッテイング)を元にλ(pixel,x)=g(pixel,x)の二次元フィッティングを行う。
↓
・transform インプット アウトプット fitnames=~~・・・fitnames=fitcoordで作った二次元変換式を使ってインプット画像の横軸が波長になるように画像変換する。
(バックグラウンド引き)
・background インプット アウトプット・・・column(line)毎にbackground=skyの形を関数フィッティングしてsky引きを行う。フィッティングに使うcolumn範囲やrejectの仕方などはirafterm上でいじれるので細心の注意を払わないと失敗する。
(二次元スペクトルの一次元化)
・apall インプット ・・・二次元スペクトルから自動的にアパーチャーを抽出し、一次元化する。波長方向の軸の設定はパッケージであるapextractをいじることで設定する。="epar apextract"でdispaxiを1にしたり2にしたり・・・
(flux-calibration or color-flatten)
・standard インプット画像 アウトプットテキスト caldir=??? star_nam=??? ・・・観測標準星と本来のスペクトルの対応関係データ作成。標準星の本当のスペクトルのテキストファイルをcaldirで指定したディレクトリに入れとかないといけない。テキストファイルのフォーマットは「一列目に波長(Å)二列目にAB等級(mag)三列目にbandpass」にしとくと苦労ない。
↓
・sensfunc インプット アウトプット・・・standardで作った波長毎のflux-count対応表(インプット)から感度曲線(アウトプット、fits形式)をつくる。
↓
・calibrate インプット アウトプット sensiti=??? ・・・sensfuncで作った感度曲線をもとにインプットスペクトルにflux-calibrationを行う。
この一連のflux-calibretion作業により、縦軸はフラックス(単位erg/s/cm^2/Å)になる
・splot スペクトル画像 ・・・一次元、二次元画像のスペクトルを表示してくれる。
(irafterm上で)
"a"二回打つ → aで囲んだ範囲のみの表示
"c" → 全波長域スペクトルの再表示
"z" → 単純ズーム
"s"+"数字" → 波長方向に?Åずつスムージング。ただし奇数のみ。
":nsum 数字" → 二次元スペクトルの場合これで空間方向の足し合わせができる。(S/Nアップ)
")","(" → 二次元スペクトルの場合、空間方向のひとつとなりのスペクトルに移る
"k"二回 → ラインのガウシアンフィット
"e"二回 → ラインの等価幅の測定
・wspectext スペクトル画像 出力テキストファイル名 ・・・スペクトル画像(fits)から「一列目波長、二列目フラックス」のテキストファイルをつくる。