2009.7/9
☆其の一 iraf事始め


・FITSファイル・・・天文業界で一般的に使われてるフォーマット。ヘッダ(説明メモ?)+データ(画像とか)からなる。

・IRAF・・・FITSの中身を勝手に読み込み、指令を下せる。

・ds9・・・画像viewer。irafから指令下せるので便利。

・タスク・・・IRAF上のコマンドのこと。必ずなんらかのpackageに属していることに注意。


◎irafのパソコン(fedora)への入れかた
OSにより少しずつ異なるが、ここではUNIX系fedoraへの入れかたを紹介する。
(とりあえずメモ書き。時間があったらちゃんと書きます・・・)

沖田博文さんのHP(http://terra.astr.tohoku.ac.jp/~h-okita/computer/vine/vine.html)を参考にインストール。

注意:事前にpcに入れとくもの=csh,c言語,fortran,ds9,xgterm

5,インストールの実行 が上手くいかないこともある。
→その場合以下のメモのようにすると上手くいくかも。
su
ルートになる
cd /lib
ls libtermcap*
でファイルがあるか確認する。
ない場合、
ls libncurse*
があるかどうか確認。あったら、
ln -s libncurses.so.5.6 libtermcap.so
ln -s libncurses.so.5.6 libtermcat.so.2
とする
ルートを抜ける



◎IRAFを始めて使うときの前準備

インストールが済んだら実際に使ってみる。
いろいろな都合を考えると、fedoraにデフォルトで入ってる訳の分からないGNOME端末よりxgterm上でiraf使った方が安全。
普通ならGNOME端末から
[ken@d21-???-??? ~]$ xgterm &
でxgtermを呼び出し
[ken@d21-???-??? ~]$ cl
で起動出来るが始めて使うときだけは初期設定が必要。


→login.clをつくる!
GNOME端末で
$ mkiraf
と打つと、使用termを聞いてくるので
xgterm
を選択。
そのとき作業しているディレクトリ内にlogin.clが出来る。(ホームディレクトリがおすすめ)


一回login.clを作ったら、次回からはlogin.clがあるディレクトリから
$ cl
と打つだけでIRAFが起動する。



◎簡単な作業(特に目的なし)

・まず鍛冶澤先生のページ(Internet Exploreだと文字化けするかも)から銀河団cl0024の撮像データ(すばる/MOIRCS K-band データ(tar-gzipped, 4GB))をとってくる。

→右クリックからリンク先を作業スペースに指定して(自分の場合,~/irafwork/practice)保存。

GNOME端末で展開
$ tar xvfz MOIRCS_cl0024.tar.gz
で上手くいくはず?(自身2回目の作業でなぜか途中でEOFに引っかかり失敗してるが・・・)

・同じページからR,b,v,i,z-bandのHST/ACS画像(処理済)をとってくる。

・ds9で色々見てみる。
cl> !ds9 &          //ds9の立ち上げ//
cl> reset stdimage=imt4096  //フォーマットを4096*4096にする//
cl>display MCSA00038288.fits 1 //のっぺりした画像が出てくるが、未処理の画像はそんなもん//
cl> display medcl0024R.fits 2 //処理済の画像なのできれいなの出てくるはず//

・imstatで統計を見てみる
cl> epar imstat
          I R A F
     Image Reduction and Analysis Facility
PACKAGE = imutil TASK = imstatistics

images =  MCSA00038329.fits List of input images
(fields =     max,min,mean) Fields to be printed
(lower =        INDEF) Lower limit for pixel values
(upper =        INDEF) Upper limit for pixel values
(nclip =           5) Number of clipping iterations
(lsigma =           3.) Lower side clipping factor in sigma
(usigma =           3.) Upper side clipping factor in sigma
(binwidt=          0.1) Bin width of histogram in sigma
(format =          no) Format output and print column labels ?
(cache =          no) Cache image in memory ?
(mode  =          ql)

(:goと打つと実行。:qでキャンセル)
(結果)↓
66845. -1138. 31218.7  (MCSA00038329.fitsの各pixelのcountのうち最大値と最小値と平均値をだしてくれた。)




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